2017年4月6日木曜日

3/16  おんぶで子育てスピーチ vol,1

第3回おんぶシンポジウム
「背負う背負われるここちよさ~心と身体と文化~」では、
4名の現役お母さんによるスピーチを致しました。

子育ての一部になっているおんぶ。
いいことも悪いことも、いろんなことを吸収してきてくれたのは
おんぶだったのかもしれません。

4名それぞれの切り口で語られたおんぶの話をまとめます。

それでは、一人目。
Umiのいえスタッフ、夏井英子がお送りします。


「おんぶ つなぐ みちる」



「たくさん抱っこしたい、抱っこおんぶし尽くしたい」
これが、私の子育てのはじまりでした。

初めての子育てはわからないことだらけ。
でも本能は、“私がこの子を守る”と強烈に働きました。

その感覚が、「抱っことおんぶ」と「娘と私」をより結びつけてくれたんだと思います。

「こうして一緒にくっついていれば大丈夫。」
そう。くっついていればただただ安心で幸せでした。

「0歳のおんぶ」

夕方は毎日欠かさず、おんぶの時間。

家事をしていると泣くので、ずっとおんぶをしていました。
そうしているうちに聞こえてくる寝息。

おんぶがなきゃ、家のことが何もできなかったこの頃。
初めはうまくおんぶができなくて、でももっとおんぶがしたくて。。

小さい時のおんぶは難しい。
でもぴとっとうまくいくと、どこへでも行けそう、なんでもできそうに
心も体も軽くしてくれました。


「おんぶ離れ」

「動きたい、遊びたい、歩きたい。だから、おんぶはいや。」
と、主張がはっきりしてきました。

私は、もっとおんぶをしたかった。
でも無理やりしたくはなかった。

おんぶの時間は私たち親子にとって楽しいものだったはず。
だから、またできる時をただ待ちました。

結局1年半、おんぶストライキが続きました。
長かった。でも、待ってよかった。

今はそう思っています。


「戻る時」
長いおんぶ離れでした。
またおんぶをするきっかけとなったのは、幼稚園探しの時。

子育ては選択と決断の連続、と思っていたけれど、
この大きな決断を前に、私は本当にたくさん悩みました。

母の気持ちは全てお見通しで、娘も一緒に不安の渦へ。

不安でべったりで、私から離れられなくなり、
すぐにくっついてくるようになりました。

おんぶで、説明会をいくつも聞きました。
その帰り道も、おんぶでいろんな話をしました。

そんなセンチメンタルな気持ちも、すっかり覆って包んでくれたのは
おんぶでした。

そして幼稚園をここにしようと決めた瞬間、
娘の気持ちも落ち着き、元に戻っていきました。


「戻る場所」
熱を出した時、兵児帯を持ってきて背中に乗ってくれました。

背中に感じる体温が高くて、なんだかくてっとしてる。
力なくここにいてくれました。

長い間、おんぶから離れていても、
ここが安心の場所だって覚えていてくれた。

これからもいつでも戻っておいで、と思います。
お母さんの背中はあなたの場所。

安心安全の場所があるから、心の基地があるから
外に飛び出していけるんじゃないかと思うんです。

お母さんはただ、ここで待っています。
そういうお母さんになりたかった。
これから、なっていけるだろうか。



「お父さんのおんぶ」
私には、父におんぶしてもらった思い出がありあます

花火大会の帰り道。
眠いからとおんぶをしてもらい、寝たふりをしました。

今となっては寝たふりもバレていたんだろうな、とわかる。
それでもおんぶしてくれた父の思いが嬉しかった。

小さい頃、大好きだった父。
そして全く話さなくなった反抗期。
大人になってもそんなによく話すわけではない父との関係。

ずっと思い出すこともなかった父のおんぶの思い出が、
娘を背負ってよみがえりました。

そして、娘にもお父さんのおんぶの思い出を残してあげたいと思いました。

父と娘。
きっと今が大切な時だから。

たくさんたくさん触れて、おんぶしてほしいんです。


「心地いい」
正しいおんぶってなんだろう。

正しいに捕らわれすぎて、おんぶが楽しくなかったら
意味がないような気がする。

「正しさ」じゃなくて、「心地よさ」。
その時、その親子ごとに違う形があると思います。

おんぶがつないでくれるもの。
父と私。私と娘。娘と父。

おんぶが満たしてくれたもの。
娘の心。そして私の心。

正しさを追い求めると、努力はしんどいものになる。
でも楽しさや心地よさを求めると、努力は苦でなくなると思う。

おんぶは楽しくなくっちゃね。
それが今の私の思いです。
しがみつく力。
自分で自分を守る力となるように。

一緒に楽しむこと。
離れるんではなく。ここにいてやれること。

おんぶで見た景色。
覚えていたいな。覚えていてほしいな。

子育ての切なさも
いっぱい感じて味わい尽くそう。

自分らしく。
お母さんの自分も。一人の女性の自分も。
全部正解。


ありがとうございました。
私にとってのおんぶを振り返るいい機会になりました。
大きくなったとき、こうしておんぶしたことを娘に話したいと思います。

娘は、娘の子どもをおんぶしてほしい。
私も孫をおんぶできるように元気に歳をとろう!と思いました。

夏井英子



続きまして二人目のスピーチは、
三浦文江さんです。

こちらからどうぞ。

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